「データベース接続エラー」と表示される改ざん事例
「データベース接続エラー」と表示される改ざん事例が多いので、ご紹介します。
「データベース接続エラー」の場合設定ミスなどもあり得ますが、本件はwp-config.phpの内容を書き換えられてしまうことで起こります。
入口となっているのは、Duplicatorプラグインです。
このプラグインは2018年に重大な脆弱性が見つかっておりアップデートとinstaller.phpやinstaller-backup.phpの削除が呼びかけられていましたが、アップデートされないまま、削除されないままだったファイルが悪用されています。
さて、足元での事例では、DBユーザー名やパスワードはランダムな文字列、DBホスト名についてはIPアドレス(ポート443)が指定されています。
/** MySQL のホスト名 */
define(‘DB_HOST’, ‘xxx.xxx.xx.xxx:443’);
こうした書き換えが行われることにより、もともとの接続情報は削除され、DB接続エラーを引き起こします。
wp-config.phpの内容自体を書き換えられる以上、不正なコードを追加しバックドアを作ることが可能です。
WordPressコアやプラグインのアップデートなどが原因となっての「データベース接続エラー」ではなく、あくまで脆弱性を悪用された結果の改ざん被害ですので、まずは以下を確認してください。
1.installer.phpやinstaller-backup.phpが存在しないか
2.Duplicatorプラグインが存在しないか
3.wp-config.phpのDB接続情報でDBホストが443ポートに向かっていないか
カテゴリ:wordpressの改ざん
タグ:Duplicator,データベース接続エラー,脆弱性